一日を振り返った時、なぜか「できなかったこと」ばかり思い出してしまう…心当たりありませんか。
その一方で、「できたこと」はあっさり忘れてしまう。
実はソレ、心だけの問題ではなく、体や脳の働きと深く関係しているんです。
心と体をつなぐ脳の働き
気分が落ち込んだ時、わたし達の体は、とても分かりやすく反応してくれています。
- 不安や落ち込みを感じると、自然と背中が丸くなる。
- 自分を責めると、気付かぬうちに呼吸が浅くなる。
- ストレスが強いと、なぜか甘い物が欲しくなる。
これらは気の持ちようではなく、脳や自律神経の働きによる、ごく自然な体の反応です。
心と体は別々のものではなく、繋がっています。
そのため、心の疲れは姿勢や呼吸、食の欲求として先にあらわれることもあるんです。
心の疲れが体にあらわれる背景には、脳の働きも深く関係しています。
実はこの脳の性質が、わたし達の考え方の癖にも影響しているんです。
「できなかった」ことばかりが目につく理由
一日を振り返ると…
- あれができなかった
- 言い方を間違えた
- もっと頑張れたはず
そんなことはすぐに思い出せるのに、「できたこと」は意外と忘れてしまいませんか。
これは、性格の問題ではなく脳の仕組み。
更に、心や体が疲れていると、この傾向はより強くなるそうです。
脳は危険や失敗を優先して記憶するようにできてるそうで、「できた」ことより「次に同じ失敗をしない」ことの方が脳にとっては重要だから「できなかった」ことが目につくのは、脳の標準仕様ってわけです。
小さな「できた」が心を整える鍵になる
一方で脳には、「できた」という感覚を積み重ねるほど、次の行動を起こしやすくなるという性質もあるそうです。
ここで大切なのは、誰かと比べた「できた」や、理想通りに「できた」ことではありません。
大きな「できた」でなくてもいいってことですね。
- 今日はちゃんと起きられた
- 疲れていることに気付けた
- 無理な予定を断れた
こうした小さな「できた」を認めることで、脳は「自分は大丈夫」という安心感を覚えていくんだそうです。
ただ実際には、この「できた」を素直に受け取ることが、難しく感じてしまう方も少なくありません。
それは
「これくらい当たり前」
「もっとできたはず」
「自分だけが、できてない」
と、無意識のうちに自分の行動を過小評価してしまう習慣が身についているからです。
コレ、わたし自身も含めてですが、ゲストさまにも多いんです。
トリセツは「できた」ことに気付くための視点
こうした思考癖が続くと、本当は自分に合っていることや、自然にできていることまで「できてない」にすり替わってしまわれます。
つまり、強みとして受け取りにくくなります。
そこで役立つのが、自分トリセツという視点です。
トリセツで、強みや性質が分かっても、これまでの人生の中でそれをコンプレックスとして捉えてしまわれたり、否定された経験があると
「本当にできるのかな…」
「本当に、これを活かしていいのかな…」
と、活かすことが怖くなって無意識にブレーキをかけてしまいやすくなります。
まずは、活かすつもりでやってみましょうよ。
「これが私の強みだと思って動いてみよう」
そう意識して行動して頂くと、思ったよりスムーズに進んだり、意外と簡単に「できた」と感じられることが出てきます。
その小さな「できた」が、「自分は間違ってなかったのかもしれない」という感覚を脳に積み重ねていきます。
強みを最初から信じきれなくても大丈夫です。
ただ、まずは活かすつもりで試してほしい。
その結果、トリセツを使って得た小さな「できた」が、自己否定を少しずつ手放していくための支えとなります。
そして、この積み重ねが心のメンテナンスに繋がっていきます。
心を整えるためのシンプルな習慣
トリセツは、性格を変えたり、できない自分を直すためのものではありません。
どう自分を扱えば心地良く動けるかを知るためのもので、自分らしさを取り戻すきっかけになってくれます。
そしてオススメなのが、一日の終わりに「できた」を振り返る習慣をつけること。
忙しい時ほど、できなかったことに目を向けるのではなく、今日できたことにフォーカスする。
この習慣は、自己否定を減らし、自分を責めにくくする心を育てる土台になっていくはずですから。
